浦添、相撲2連覇 柔道・宮城が頂点 九州中学体育大会


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 2015年度九州中学校体育大会は6日、各地で競技を行い、相撲団体で浦添が2連覇を果たした。當眞嗣斗(浦添)は個人戦も制し、2冠を達成した。柔道女子40キロ級の宮城杏優菜(沖尚)が優勝した。

同48キロ級の吉田涼(与那原)は準優勝だった。テニス女子ダブルスで上原あかり、新城未亜(琉大付)が2位、仲宗根雅・植村美海(沖縄東)が3位に入った。ソフトボールの男子の読谷は決勝で敗れ、準優勝。競泳女子バタフライの佐久田真希(神森)は前日の200メートルに続き、100メートルでも2位に入った。県内開催のサッカーは小禄が準決勝で敗れてベスト4だった。

◆當眞2冠、全国へ照準
 相撲団体で浦添が2連覇を達成し、エースの當眞嗣斗は個人戦との2冠に輝いた。當眞は「ここで満足していない。全国で優勝を狙える場所にいると思っているので、そこを目指したい」と頂点へ向けて闘志を燃やした。
 団体戦は2連覇への重圧もあったが「優勝を狙っていた」(當眞)。當眞と共に大将・城間瑠正が引っ張った。2人とも予選リーグ、決勝トーナメントを通じ無敗だった。鶴城(熊本)との決勝は先鋒(せんぽう)の仲里隆治が敗れたものの、中堅の當眞が勝利。最後は城間がしたてなげで決めた。「大将としての役割が果たせた」と喜んだ。
 浦添は九州王者として昨年の全国大会は決勝トーナメントに進んだものの、2回戦で敗れた。ことし中学最後の年を迎える當眞は「けがも治り、絶好調。いい感じで来ている」と九州を通過点に、仲間と共に集大成へ挑む。

◆柔道女子40キロ宮城・確かな成長
 女子40キロ級の宮城杏優菜(沖尚2年)が確かな成長の跡を見せた。昨年のベスト8からことしは優勝を果たし「最後まで攻めることができた」と喜んだ。
 身長142センチと40キロ級の中でも小柄な宮城。「相手より先に組み勝つこと」を意識して練習に取り組んできたという。
 1回戦、得意の背負い投げで勝つと勢いに乗った。準決勝は互いに指導を取られたまま、試合終盤に突入。「ゴールデンスコア(方式の延長戦)に入る前に決めたい」と積極的に前へ出ると、相手に指導が与えられ、僅差勝ちを収めた。
 決勝は互いに決め手を欠いたまま、延長に入った。宮城は最後まで攻め続け、僅差勝ちで頂点に立った。
 昨年の全国大会は1回戦で敗れた。九州女王として乗り込むことしは「できるだけ上に行きたい」と意気込む。「もっとやっていかないと」と気を引き締め、さらなる成長を誓った。