沖水、カヌー9位 近畿総体第10日


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カナディアンフォア500メートル決勝、力強いパドルさばきでゴールを目指す沖縄水産の(右から)神里大稀、山城勇也、前川哲輝、宮国秀会=6日、京都府の久美浜湾カヌー競技場(諸見里真利撮影)

 【近畿総体取材班】全国高校総合体育大会「君が創る近畿総体」第10日は6日、近畿の2府4県で行われ、県勢は3競技に参加した。カヌーのカナディアンフォア500メートル決勝で沖水が9位に入った。

テニス女子個人シングルスはリュー理沙マリー(沖尚)が4回戦を勝ち進んで8強入りを決めた。下地奈奈(同)は3回戦で敗れた。弓道は男女個人予選と準決勝を戦い、松田清爾(那覇)、神里悠華(小禄)、城間美希(浦添)が準決勝まで進んだがいずれも敗退した。具志明大(那覇西)は予選で敗れた。

◆終盤加速 一歩及ばず
 カナディアンフォア500メートルの決勝戦。沖縄水産(神里大稀、山城勇也、前川哲輝、宮国秀会)がレース終盤に加速した。ライバルたちとともにゴールになだれ込む。ほぼ同着だったが、結果はわずかに及ばず9位。「4人の力は出し切った。レースの仕方はバッチリだった」。神里の胸中には悔しさもある。しかし、その表情には達成感がにじんでいた。
 スタートからしばらくは、全てのチームが横一線で並んだ。山城は「予選や準決勝と違って船が安定していた」と好感触をつかんでいた。250メートル付近まではライバルたちと激しいトップ争いを繰り広げたが、徐々に遅れが出始めた。それでも神里は「スタートダッシュから一時的にパワーを抑えている場面だった」と展開を振り返る。
 その言葉通り、残り約100メートルを切ったところからスピードが増した。山城は「みんなで抜く気持ちだった」とパドルに力を込め、神里は「負けたくない気持ちだった」と全力でゴールを目指した。
 メンバーのうち神里と山城が3年生で、前川と宮国が2年生だ。4人でレースをするのは今大会が最後になる。次に挑む200メートルは練習を積んできたので自信があるという。神里は「最後は全てを出し切る」と拳を握った。(平安太一)