當原(ポイント)5位入賞 第13日近畿総体


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24キロポイントレース決勝 初めのポイント周回で5点を獲得して先頭で戻る与勝の當原隼人(右手前)=9日、大阪府岸和田市の岸和田競輪場(石井恭子撮影)

 【近畿総体取材班】全国高校総合体育大会「君が創る近畿総体」第13日の9日は近畿2府3県で行われ、県勢は7競技に出場、自転車でポイントレースの當原隼人(与勝)が5位に入った。

4キロ速度競走の成海大聖(普天間)と久保田寛栄(北中城)はそれぞれ7位と8位、スクラッチの伊藤颯馬(北中城)は8位だった。弓道男子団体の興南は5~8位決定戦に進み、7位で終えた。フェンシング男子エペの佐久川政樹(具志川)は予選リーグを突破したが、続く予選トーナメント1回戦で敗れた。柔道男子は66キロ級の平井雅人(沖尚)と73キロ級の糸数雄斗(同)はいずれも3回戦で敗退しベスト16だった。アーチェリー女子団体の宜野座は決勝ラウンド1回戦敗退。ソフトボール男子の読谷は1回戦でタイブレークの末に新見(岡山)を破り、10日の2回戦へ進んだ。

◆展開読み鮮やかに得点
 大阪の岸和田競輪場、當原隼人(与勝)に風が吹いた。5週(2キロ)ごとに上位4位のみがポイントを獲得する周回が巡る、自転車24キロポイントレース決勝。開始直後3周目から飛び出し、鍵となる1発目のポイント周回を鮮やかに1位通過、最も高い5点獲得に一番乗りした。主戦場のロードレースでは日本代表だ。トラック競技では最もロードに近く“頭脳ゲーム”と呼ばれるポイントレースでめまぐるしい展開を読み、勘をめぐらせ、9点を獲得して5位に飛び込んだ。「うれしい。うまく展開に対応でき、満足している」
 スタートから間もなく、集団が後ろに下がって一人抜け出す形になった。「逃げれば行ける」とペダルをこぐ。「狙ってたわけじゃないが、逃げてもきつくなかったし、足が回っていた」
 5点獲得後はしばらく後方で体を休め、次の好機は6度目のポイント周回前だった。「スプリントの強い選手が横にいると分かり、集団を無理に抜けなくてもついて行けばポイントを取れる」。読み通り抜け出し、2位通過で4点を獲得。その後は10日のロード出場や入賞圏内にいることを考え、集団で維持した。
 5位入賞の波に乗り、10日はいよいよ三重県鈴鹿市で個人ロードを迎える。「運が回ってきた。前で積極的にこぐ」。日本代表のプライドを胸に、頂点を狙う。
(石井恭子)