国頭村は11日までに、災害時に備えた備蓄食としてJAおきなわの子会社「沖縄総合農産加工」が製造・販売している缶詰商品「パインあまがし」の採用を決定した。JAおきなわの安次富均常務が同日午後、村役場で小川剛男副村長へ商品を手渡した。
同商品は、沖縄の伝統菓子「あまがし」に、本島北部で生産されたパイナップルを組み合わせた。2013年8月から販売している。備蓄食としての採用は東村に次いで2番目。1ケース12缶入りで、25ケースを供給した。購入の予算は約7万円。
村の人口約5千人の5%相当の250人の食糧3日分をまかなえる。村内の20カ所の公民館へ各1ケースずつ備蓄し、5ケースを村役場内で備蓄し、非常時に備える。
商品を受け取った小川副村長は「地域の食材が備蓄食に採用されており、地産地消にもつながる」と有効に活用する考えを強調した。JAおきなわの安次富常務は「採用に心から感謝する。万が一の非常時に避難者の役に立てばと思う」と語った。
【琉球新報電子版】