興南あす鳥羽戦 8強入りへ気合十分 夏の甲子園


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実戦形式のシート打撃で本番に備えて調整する興南ナイン=14日、西宮市の鳴尾浜海浜公園野球場

 【甲子園取材班】第97回全国高校野球選手権大会第9日は14日、阪神甲子園球場で2回戦3試合を行い、県代表・興南の3回戦の相手が京都代表の鳥羽に決まった。興南と鳥羽は16日の第4試合(午後3時半開始予定)で8強入りを懸けて戦う。

 興南は14日午後、兵庫県西宮市の鳴尾浜海浜公園野球場で約2時間、練習を行った。前戦から3日たってようやく対戦相手が決定し、選手たちはさらに気合が入った様子。実戦形式のシート打撃などに取り組み、本番へ備えた。
 練習では相手の重盗などトリッキーな走塁への対応をチェック。高いフライへの声掛けやバックアップについても確認した。
 シート打撃にはエースの比屋根雅也も登板し、打者6人をパーフェクトに抑えた。低めに切れのある球を集め、復調の気配を見せた。
 打者は緩急のある鳥羽投手陣を見据え、ロングティーで変化球を引き付つけて捉える感覚を確かめた。
 我喜屋優監督は鳥羽について「派手な選手がいるわけじゃないがまとまっているチーム」と評価。2試合連続で2桁安打を記録した打線を「つながりがある。インコースをずばっと突くような流れを断ち切る投球が必要になる」と話した。
 主将の比嘉龍寿は「鳥羽は細かい野球をしており、興南に似ている。ミスしない方が勝つだろう」と次戦を思い描いた。