FC琉球、大敗 サッカーJ3第26節


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 サッカー明治安田J3で5位のFC琉球は15日、首位のレノファ山口との第26節を、山口県の維新百年記念公園陸上競技場で戦い、0―5で敗れた。琉球は今季最多失点。

 琉球は10勝5分け9敗で勝ち点35。今節、他の試合は16日に行われるため、順位は5位で変わらない。
 リーグは約1カ月の中断期間に入り、次戦は9月6日午後7時から、Jリーグアンダー22選抜と県総合運動公園陸上競技場で対戦する。

(2)維新(山口2勝)
山口 20勝1分け3敗(61)
5―0(3―0,2―0)
琉球 10勝5分け9敗(35)
▽得点者【口】岸田3(24)小塚(5)宮城(4)
▽観衆 8474人

◆粘りの守備が崩壊/独走首位に屈辱の力負け
 シュート数はFC琉球15本、レノファ山口21本。しかしゴールネットを揺らしたのは山口の5本だけだった。琉球はここまで1試合平均1・04失点と粘りを見せていた守備が崩壊し、首位を独走するレノファ山口に力負け。終始、相手に主導権を握られ、屈辱の5失点を喫した。薩川了洋監督は「10点以上取られてもおかしくない試合だった」と白旗を揚げるしかなかった。
 前半7分、ミスから失ったボールを拾われ、得点ランキング首位をひた走るFW岸田和人に先制を許した。これで1試合平均2・83得点とリーグ一の破壊力を誇る山口の攻撃陣を波に乗せてしまう。前半だけで3点を失った。後半も2失点。岸田にはハットトリックを達成された。DF浦島貴大も「もっと失点していたかもしれない。ここまでの負けは想定外だった」と振り返った。
 今季、守備への意識が高まり「上位相手でも自分たちのサッカーができるようになってきた」(薩川監督)と自信を深めてきた中でショッキングな大敗を喫した。
 リーグはこの後、約1カ月の中断期間を挟む。浦島は「まだ上位との勝ち点差は大きくない。引きずらずに切り替えていきたい」と立て直しを誓った。