五輪招致直前に開閉式断念検討 新国立、五つ以上の案 


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 新国立競技場の建設をめぐり、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が、2020年東京五輪の招致が決まる直前の13年8月、総工費を当初設定の1300億円に近づけるため、開閉式屋根設置の見送りなどを検討していたことが19日、JSC関係者の話で分かった。JSCは同月、3462億円(解体費含まず)に上るとした設計会社の共同企業体(JV)の試算を受け、1358億円を含む五つ以上の見直し案を文部科学省に示していた。

 コストが最も低い案を採用しなかった理由についてJSC幹部は「招致活動の最中で、決断しづらかった。ひっくり返すのは難しかった」と話している。
(共同通信)