FC琉球 初戦大勝 富山に5―0 天皇杯サッカー


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 サッカーの天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)第2日は30日、富山県総合運動公園陸上競技場などで1回戦13試合が行われ、J3所属で県代表のFC琉球が地域リーグ所属の富山県代表、富山新庄クラブを5―0で退け、2回戦に駒を進めた。

 琉球は前半24分、FW田中恵太のゴールを皮切りに5得点を挙げて快勝。2回戦でJ1鹿島と9月9日午後7時から、茨城県立カシマスタジアムで対戦する。
 J2の岐阜は全日本大学トーナメント優勝の関学大(兵庫)に2―1で競り勝ち、福岡は東海大九州(熊本)に快勝した。J3勢の対決では長野が山口を1―0で下し、町田は盛岡、秋田は福島に勝った。

▽1回戦
琉球(沖縄)
5―0(2―0,3―0)
富山新庄ク(富山)
▽得点者【琉】田中恵2、小幡、浦島、藤井

◆後半は反省もある
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 前半はミスが多かったが、1点目を早く取れたことが良かった。後半は9、10点とっておくべきで、反省もある。勝てたのは選手たちの「鹿島と試合をしたい」という気持ちが表れた結果なのではないか。

◆田中の先制弾口火/J1首位・鹿島戦へ闘志
 FC琉球が5ゴールで圧勝を収めた。2得点のFW田中恵太は「格下うんぬんよりも、とにかく点を取ることを意識していた」と胸を張った。
 富山新庄クラブはJ3より2つ下のカテゴリー、地域リーグ所属。しかし富山県予選決勝でJ3カターレ富山を破っており、油断できない相手だった。
 前半は守備を固める相手に対し、琉球にミスが出て主導権を握ることができない。その嫌な流れを田中恵が断ち切った。前半24分に右足で決めると、ここからゴールラッシュが始まった。
 同36分にFW小幡純平がこぼれ球を押し込み、追加点を挙げたが後半も追撃の手が緩むことはなかった。DF浦島貴大、田中恵、途中出場のFW藤井貴が続いた。守備陣も最後まで集中を切らさず、無失点で切り抜けた。
 次はJ1の首位をひた走る鹿島と当たる。田中恵は「J2を目指しているので上のクラブとやって個人としてもチームとしても力を発揮していかないといけない」と意気込んだ。薩川了洋監督は「何も失う物はない」。挑戦者として全力でぶつかる。