小波津(金武)走り幅V 全沖縄Jr.陸上


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女子C走り幅跳び 4メートル82を跳び、優勝した小波津優(金武)=30日、県総合運動公園陸上競技場(屋嘉部長将撮影)

 中学陸上のジュニアオリンピック県予選を兼ねた第46回全沖縄ジュニア大会最終日が30日、県総合運動公園陸上競技場で行われた。走り幅跳びの女子C(1年)は小波津優(金武)が追い風参考ながら4メートル82を跳び、優勝した。

男子B(2年)は小川脩平が6メートル32(追い風参考)で制した。平良光勇真(伊波)は男子A(3年)200メートル、同共通400メートルリレーを制し、前日の100メートルと合わせて3冠を達成した。各種目の優勝者は10月23日から、神奈川県の日産スタジアムで行われるジュニアオリンピックへ推薦される(リレーのみ県選抜チームを編成)。

◆改善成功、進化を実感/小波津
 スピードに乗った助走からタイミング良く踏み切ると、風に乗って小波津優(金武)の体がふわりと浮いた。1年生が争う女子C走り幅跳びは3・5メートルの追い風参考ながら、大会記録を5センチ上回る4メートル82を跳んだ小波津が全国への切符を勝ち取った。
 5月の県中学選手権は2位、6月の中学通信陸上沖縄大会は4位。そこから「ジャンプに高さが足りない」と改善に取り組んだ。練習をビデオで撮影し、フォームを確認。ロイター板を使って正しい空中姿勢を身に付けた。
 またこれまで「踏み切りが合わず、助走のスピードが出せなかった」。今大会では助走距離を長く取り、スピードを重視した。
 6回目、最後の試技。それまでに4メートル68を跳び、優勝を決めており「最後は楽しく跳ぼう」と思い切り良く駆けだした。高さのある跳躍で風を味方につけると、4メートル82の大ジャンプ。自身の進化に「練習していた結果が出て良かった」と笑顔を見せた。
 小学1年から陸上を始め、個人種目ではこれがうれしい初優勝。10月のジュニアオリンピックに向け「着地が全然できていない。体幹を鍛えて改善したい」とさらなる進化を見据えた。(荒井良平)