仲西(女子)3年ぶり頂点 八重瀬町長杯県中学ハンド


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女子決勝仲西―神森 左サイドから飛び込んでシュートを決める比嘉彩花(11)=6日、八重瀬町東風平運動公園体育館(諸見里真利撮影)

 ハンドボールの第10回八重瀬町長杯争奪・第35回県中学校秋季大会が6日、同町東風平運動公園体育館で行われ、男子決勝で神森が30―23で東風平を下して2連覇した。女子は仲西が25―22で神森を制し、3年ぶりに頂点に立った。

◆堅守・速攻で逃げ切る/仲西
 147センチ、狙ったゴールは逃さない左利きのサイドシューター比嘉彩花をはじめ、146センチの知花桜李、149センチの仲西美優といった小柄な選手の活躍も目立った仲西が、一丸の攻守で3年ぶりに秋季大会を制した。8月の強化大会の決勝も同じ対戦相手で、7点差で敗れた。その悔しさを糧に、ディフェンスを強固にし、速攻に磨きをかけ、3点差をつけ、勝利をつかんだ。
 松本彩花、主将の上原まひろ、上原悠らも巧みなボールさばきや速攻で得点に絡んだ。後半11分すぎ、疲労で足が止まった仲西に、5点差を追う神森が連続4得点で詰め寄る。皆の頭に逆転がよぎった仲西に大きな1点をもたらしたのは、比嘉の鋭いサイドシュートだ。松本、上原悠も畳み掛けた。
 「走り負けしないように練習してきた」という比嘉は「他の人より小さいので、できるだけ前に飛び込んだ。大事な1点を入れることができてうれしい」。主将の上原は「強化大会以降、励んできた守りの強化が生かせた」と振り返り、来年1月の県新人大会兼春の全国選手権大会でも「絶対優勝する」と誓う。
 上江洲登監督は「課題はもっとスピード、もっとスタミナ。神森や港川に勝つには小さいので、走って走って速いチームになればいい」と語った。(石井恭子)