沖縄、世紀末2.4度上昇 気象台レポート


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 沖縄地方の21世紀末(2076年~2095年想定)は20世紀末(1980年~1999年想定)と比較し、年平均気温は2・4度程度の上昇が予測され、地域平均は25度程度と見込まれることが、沖縄気象台が3月にまとめた「沖縄の気象変動監視レポート2015」で明らかになった。

ベトナム中部の気温差に匹敵する。さらに真夏日と熱帯夜の年間日数はそれぞれ70日程度の増加が予想され、地域平均でそれぞれ150日程度と見込まれる。
 「レポート2015」によると、沖縄地方の年平均気温は100年当たり1・08度の割合で上昇している。真夏日の日数は10年当たり2・13日、熱帯夜の日数は10年当たり5・25日の割合で増えている。
 気温の上昇は海にも影響している。沖縄周辺海域の年平均海面水温は100年当たり0・70度から1・14度の割合で上昇した。年平均海面水位は1960年代の統計開始以来、1年当たり2・1ミリから2・4ミリの割合で上がった。サンゴ礁は1度の気温上昇でリスクが高まるという。
 気象台は、年平均気温の上昇、真夏日と熱帯夜の日数の増加は地球温暖化の影響があると見ている。風間千尋地球温暖化情報官は「CO2排出と気温の上昇はほぼ比例している。将来の気温は先の話のようだが、今直面している問題でもある」と指摘した。