米軍基地内の遺骨収集へ 厚労省


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 【東京】塩崎恭久厚労相は11日、戦没者遺骨収集推進法案を審議する衆院厚労委員会で、米軍キャンプ・シュワブ内に位置する大浦崎収容所など沖縄戦後に収容所で亡くなり、埋葬された遺骨について「基地内の遺骨収集について米軍側に要望したい」と述べ、米軍基地内でも遺骨収集を実施する意向を示した。赤嶺政賢氏への答弁。厚労省は身元不明遺骨のDNA鑑定条件緩和も検討しており、身元特定に期待がかかる。

 戦没者遺骨収集推進法案は同日、衆院本会議に厚生労働委員長提案として提出され、全会一致で可決された。参院に送付され今国会で成立する見込み。法案は「国は遺骨収集の推進に関する施策を総合的に策定し、確実に実施する責務を有する」と明記。2015年度から10年間を遺骨収集の「集中実施期間」と定め、収集を促進する。