具志川、逆転勝ち 県秋季高校野球第2日


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具志川―名護 8回具志川1死二、三塁、捕手のタッチをかわして同点の本塁に滑り込む渡久地光貴=13日、北谷公園野球場(普久原裕南撮影)

 第65回県高校野球秋季大会第2日は13日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦8試合を行い、那覇国際が3―2で普天間を振り切り、初戦突破を決めた。具志川は7―5で名護を破り、シーソーゲームをものにした。そのほか西原、小禄、那覇商、浦添、宜野座、名護商工が2回戦進出を決めた。19日の第3日は1回戦8試合を行う。

◆チーム全体前向きに/消極的にならず
 いつもの練習を実践するだけだった。ゴロでも積極的に進塁を狙うこと。本塁の前に立ちはだかる捕手をかわすこと。
 八回1死二、三塁。具志川が追い掛けているのは1点。三走の渡久地光貴は打球が遊撃方向に転がったのを見て、「迷わず(本塁に)行った」。遊撃手から返球を受けた捕手のミットを回り込みながらよけて、左手で本塁に触れた。判定はセーフ。「普通ならアウトだけど、タッチをかいくぐる練習をしているので」と、してやったりの表情だった。
 四回までに2点のリードを許しても具志川ナインは笑顔を輝かせていた。渡久地は「ネガティブになるのはやめようと思った」と劣勢でも前向きに戦い続けた。五回に試合を振り出しに戻すと、六回に1点を奪われても直後に取り返すしぶとさを見せた。
 八回は再び1点のビハインドを背負ったが、渡久地の好走塁で同点とすると、さらに2死満塁の好機をつくって伊波琉斗の中前適時打で逆転した。伊波は「自分が決めるつもりだった」と胸を張る。2回戦でぶつかるのは糸満と前原の勝者だ。どちらが来ても簡単な試合にならないが、伊波は「みんなで明るく戦いたい」といつも通りのプレーを目指している。(平安太一)

<きのうの結果>
▽1回戦
西原 5―0 浦添工
小禄 4―0 本部
那覇商 7―1 首里東
那覇国際 3―2 普天間
浦添 4―2 沖縄高専
具志川 7―5 名護
宜野座 9―2 沖縄工
  (七回コールド)
名護商工 5―3 開邦

<19日の試合>
▽1回戦
【セルスタ】9時
豊見城―那覇
那覇工―豊見城南
南部工―南風原
【北谷】9時
読谷―陽明
北山―真和志
糸満―前原
【宜野湾】9時
具志川商―久米島
未来沖縄―昭薬付