潜水艦監視網の運用否定 統幕長、記者会見で


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 最新型の潜水艦音響監視システム(SOSUS)について、防衛省海上幕僚監部が歴代防衛相を選別し、一部には何の報告もしていなかったことに関し、制服組トップの河野克俊統合幕僚長は17日の記者会見で「SOSUSを日米一体で運用している事実はない。したがって大臣に報告する、しないの問題もない」と述べた。

 最新型のSOSUSは、青森、沖縄両県にある海上自衛隊海洋観測所から海底にケーブルを延ばし、水中聴音機などで潜水艦の音などを収集、動向を監視する仕組み。河野氏は「(ケーブルは)海洋観測データを収集するためのシステムだ」として、SOSUSの存在を繰り返し否定した。
(共同通信)