在日米軍基地の環境新協定、29日に署名 日米政府


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 【東京】岸田文雄外相は25日の記者会見で、米ワシントンで29日(現地時間28日)に在日米軍基地の環境調査に関する新たな協定(環境補足協定)を米側と合意し、署名すると発表した。新協定は環境事故が起こった際や基地返還前に、基地のある自治体や日本側の関係者が基地内に立ち入ることを許可することが目的。

 環境補足協定をめぐっては、2013年12月から米側との協議が始まったものの、締結に至っていなかった。関係者によると、新協定は環境汚染など、事故が発生した際、米側からの通報を受け、政府や自治体が現地視察を要請できる。米側は日本側の要請に対し「全ての妥当な考慮を払い、可能な限り迅速に回答する」こととしている。日本側が環境汚染の際にサンプル入手を要請できることも盛り込んだ。