国連演説の成果強調 知事「状況伝え有意義」


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代表質問に答える翁長雄志知事=1日、県議会本会議場

 県議会9月定例会は1日、代表質問2日目の質疑をした。9月21日にスイス・ジュネーブの国連人権理事会で名護市辺野古の新基地建設の中止を求めた演説の成果について、翁長雄志知事は「各国の代表や世界のNGOなど多くの方々に沖縄の状況を伝え、大変有意義だった」と述べた。

その上で「欧米メディア各社でも演説内容などが報道され、国内外に対しても効果的に情報発信できた」と強調した。前島明男氏(公明県民無所属)、渡久地修氏(共産)への答弁。
 沖縄進出を計画する米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の運営会社が米大手メディアに買収されたことについて、安慶田光男副知事は「買収報道と沖縄進出について、9月29日にUSJ幹部と面談し、確認した」と明らかにした。安慶田氏は「現時点では沖縄進出の方針に変更はなく、最終的には親会社の了承を得る必要があるとのことだった。今後も情報を収集していきたい」と説明した。瑞慶覧功氏(県民ネット)への答弁。
 辺野古新基地建設を阻止するための県の対抗策について、町田優知事公室長は「現在埋め立て承認の取り消しに向けた手続きを行っている」と説明した上で「権限としては公有水面埋立法や県漁業調整規則に基づく手続きなど、さまざまある。今後もこれらの法令に基づき、あらゆる手法を検討する」と述べた。前島氏への答弁。