政府、ユネスコに抜本改正要求 記憶遺産は「密室審議」


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 歴史的な文献を保護する世界記憶遺産に関し「一部の専門家が非公開で審査している」として、政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に審議の透明化など抜本的な制度改正を要求していたことが分かった。各国からの申請書類についても、関係国が要請した場合は詳細な内容を開示するよう求めた。政府関係者が2日、明らかにした。

 アラブ首長国連邦のアブダビで4日から開かれる第12回国際諮問委員会では、中国が申請した南京大虐殺と従軍慰安婦に関する資料が審査される。いずれも事実関係をめぐり日中で見解が対立しているが、審議は非公開で、日本側に反論する機会はない。
(共同通信)