那覇港組合が独自案 複数を提示 浦添西海岸埋め立て


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那覇港浦添ふ頭地区土地利用の浦添市案

 【浦添】浦添市西海岸の米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)沖の埋め立て計画について1日、那覇港管理組合で開かれた那覇港管理組合構成団体調整会議で、組合側が独自の計画案を複数提案した。組合側が独自案を提案するのは初めて。内容は公表されていないが浦添市が提案している「西向きのビーチ」「クルーズ船バースの設置」などの要望は考慮されているという。

 会議には組合の構成団体の県、那覇市、浦添市、那覇港管理組合4者の課長級約10人が出席した。調整会議は「民港」としての那覇港浦添ふ頭地区について議論する場で、那覇軍港の移設先や形状、位置変更については触れていない。
 沖縄防衛局も独自に軍港の位置変更を含めた計画案を策定しているとされ、今後課長級の調整会議で案が絞られた後、各構成団体の部長級が出席する会議で沖縄防衛局も含めた審議が行われる予定。
 浦添市の担当者は「10月末ごろまでに結論を出したい」としているが、那覇港管理組合側は「慎重な議論が必要なため、期限は区切ってなく、今後の進み具合で時期は見えてくるのではないか」と話している。
 那覇港はことし、10年に1度の長期構想計画を策定する時期を迎えるが、浦添市が埋め立て計画を見直す市素案を提案したため、年度内の計画策定は厳しい状況となっている。