基地と振興 リンク否定 島尻沖縄相会見


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 【東京】島尻安伊子沖縄担当相は8日午後、内閣府で就任会見を開き、米軍普天間飛行場の辺野古移設について「政府は辺野古移設が唯一の施策、選択肢として進めているので、私としても普天間、宜野湾市民の命を守るために進めなければならないと思う」と述べ、安倍内閣の一員として推進する姿勢を示した。

 同時に「政府が進めている辺野古移設が日米合意されている。これを逃して最悪のシナリオは普天間の固定化だと思う。これは避けなければならない」と危険 性を強調した。基地問題と振興策の関係は「基地問題は基地問題。振興は振興」「沖縄担当大臣としてこれはリンクしない」とリンク論を否定した。沖縄の振興 関係を担当する大臣だとして基地問題は「所掌ではない」とも繰り返した。
 辺野古問題をめぐる集中協議が決裂し、政府と県が対立する状況については「翁長知事も仲井真前知事がつくった21世紀ビジョンは継承すると思う。県と協力体制を敷いてやっていくのが基本姿勢だ」と、県との関係構築に意欲を示した。
 沖縄振興について「沖縄選出国会議員として、しっかり沖縄担当大臣として仕事するのはこの上ない喜びだ。同時に大変緊張している」と述べ、西普天間住宅地区跡地など基地跡地利用を推し進める考えを示した。