来沖中のデービッド・イゲ米ハワイ州知事は9日午前、沖縄県庁を訪れ翁長雄志知事を表敬した。イゲ知事は翁長知事から贈呈されたかりゆし、翁長知事はイゲ知事から贈られたアロハシャツをそれぞれ着用。両氏は懇談で今後も若者の留学などを通じた交流や、再生可能エネルギーの分野での協力を深めていくことなどを確認した。
イゲ知事は「沖縄とハワイの関係はビジネスや友好だけでなく、まさしく家族だ」と強調。「沖縄の学生たちがハワイの大学に来ることを大変期待している」と 交流の深化に意欲を示した。また今後の協力分野の一つとして再生可能エネルギーを挙げ、9日午後に開かれるエネルギーに関するフォーラムで「沖縄とハワイ の再生可能な未来をつくる話をしたい」と語った。
翁長知事は、戦争で焼け野原になった沖縄を救済しようと戦後ハワイの県系人が沖縄に豚を送った出来事に触れ、来年3月、その交流の記念碑を建立する考えなどを伝えた。その上で「ご夫妻がおいでになって県民は勇気、誇りを持つことができた」と感謝した。
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