島尻安伊子沖縄担当相は10日午後、基地問題で対立が続く翁長県政への対応について、「沖縄の山積する課題にはもちろん基地問題があるが、専ら私は沖縄の振興のために、県民が幸せを感じられる沖縄づくりに力を尽くしたい。翁長知事も沖縄21世紀ビジョンの実現に尽力すると言っていたので、力を合わせて沖縄の発展に尽くしたい」と語った。大臣就任後初めて沖縄に戻り、那覇空港で報道陣の取材に答えた。
那覇空港には自民党県連の県議や島尻氏の支持者ら約50人が集まった。島尻氏は「支えていただいた皆さんの思いを一身に受け、沖縄北方担当大臣として思いを新たにして仕事をしていきたい。思いに応えるべく一生懸命仕事をさせていただく」と意気込みを語った。関係者によると、島尻氏は就任後に電話で就任報告をしようとしたが、翁長氏は電話に出なかったという。
島尻氏は那覇空港から糸満市の平和祈念公園に向かい、国立戦没者墓苑を参拝し、平和の礎を視察した。11日は那覇市内で経済団体や市町村、市町村議会の代表者らと懇談するほか、恩納村の沖縄科学技術大学院大学、宜野湾市の西普天間住宅地区跡地を視察する。