【島人の目】大統領候補の妻


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 バラック・オバマ民主党大統領候補の妻ミシェル・オバマさんはシカゴ生まれで43歳。シカゴ大学メディカル・センター副学部長である。昨年の収入が30万ドル(約3600万円)。ハーバード大法律学部とプリンストン大社会学部の学位を持つ才媛で、9歳と6歳になる2人の娘の母親である。黒人で約180センチの長身。ある雑誌のベスト・ドレッサーに選ばれたこともある。
 8月22日のLAタイムズは1面に「ミシェル・オバマにとって家族が最優先」との見出しで紹介記事を掲載している。
 ミシェルさんは最初のころ夫の大統領候補者のことを「彼はすてきな人で、与えられた才能の持ち主だが普通の男」と評していた。最近ではやや敬うようになり「アメリカにとって彼が答えです」との表現に変わった。もしアメリカのファースト・レディーになったらの質問には「2人の娘にホワイト・ハウスに住みたいかどうか確かめてください」と娘たちの養育が優先だと答えている。
 オバマ家族はシカゴ郊外の165万ドル(約2億円)もするマンションに居住。夫の選挙応援に週2日間を費やしているが、「これが私の最初のプランではない」と娘たちが気掛かりだと友人に漏らしている。
 今の段階でのこの記事の持つ意味は何だろう。党の代表者にもまだ選出されていない候補者の妻の記事を1面で紹介するというのはあまり例はないだろう。よくアメリカの大新聞は社の支持候補者を表明するが、その意味があるのかも知れない、と思うのは私のうがった見方だろうか。
(当銘貞夫、ロサンゼルス通信員)