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4年ぶりの大綱曳き白熱 西原町我謝 子ども獅子舞や旗頭ガーエーもにぎやかに 


4年ぶりの大綱曳き白熱 西原町我謝 子ども獅子舞や旗頭ガーエーもにぎやかに  カニチ(頭部)のつくりは我謝独特で我謝巻と呼ばれる技法。自慢の大綱がやがて曳かれる=8月20日、西原町我謝
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 【西原】西原町我謝(玉那覇一好自治会長)の大綱曳きが8月20日、4年ぶりに開催され、我謝公民館前は大勢の人でにぎわった。

 小学生女子6人の子ども獅子舞から始まり、上割(いーわい)(リンゴー)と下割(しちゃわい)(ウフカー)の旗頭を先頭に道ジュネーしてきた大綱には、それぞれ3人の支度が勇壮に立って担がれてきた。太鼓をたたく婦人たちの前モーイ(踊り)や青年たちの旗頭のガーエーが終わると、再度担いで支度も乗り、雄綱と雌綱が結合されると「ハイハイ」の声に合わせて大綱が上下に揺れた。徐々に下割側に寄っていき、勝利した。下割の青年たちは旗頭を出して上下に乱舞し、勝った喜びを体現した。

子ども会による子ども獅子舞

 下割の実行委員長の宮平正史さん(50)は「信じられない。みんなの協力のたまもの。あとは少しだけどぅーたー(自分たち)が、がー(意地)が強かった」と興奮気味に話した。2回目は上割が勝利した。

 お母さんが我謝の出身という多和田真丸さん(宜野湾小5年)は、下割の支度の真ん中で参加し、「(高くて)怖かったけど、できて良かった。勝ってうれしい」とお母さんと一緒に笑った。

 玉那覇会長は「綱曳きはわれわれが小さい頃から450年続いていると言われているから、もう480年くらいになると思う。綱作りにも例年通りの人手があり、今日も天候に恵まれ人も集まりホッとした。4年ぶりに開催できてうれしい」と喜んだ。

 (小波津昭子通信員)