災害時対応、連携を協議 浦添・浦城っ子児童センター 課題共有し発表


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 【浦添】浦添市伊祖の浦城っ子児童センターは8月24日、災害時における地域の連携体制を協議する「地域防災プロジェクト」を同センターで開催した。同市の防災危機管理課の担当者や、近隣の自治会長、浦城小学校の教員ら関係者約20人が参加し避難所の開設や避難者の対応について課題や意見を共有した。
 同プロジェクトは、日本NPOセンターが児童館での防災、減災の取り組みを助成する「つながる防災プロジェクト」に採択され、全2回実施する。第1回の今回は台風6号を振り返りながら現状を確認し、9月の第2回で具体的な連携体制を考えていく。
 市内の児童館11カ所は福祉避難所に指定されており、意見交換の中で市の職員は「福祉避難所の運営も対応していけるよう努力する」と述べた。参加者はそれぞれの立場で何ができるか各グループで話し合い発表した。
 講師に迎えた社会福祉士の稲垣暁さんは「いろいろな人が防災というテーマで話す機会を、市内各地でつくることが大切だ」と語った。浅野浦自治会の銘苅秀盛会長は「市の児童館が福祉避難所に指定されていると初めて知った。災害に関する勉強会はあまりないので勉強になった」と話した。(上江洲仁美)
災害時の課題などを共有する参加者ら=8月24日、浦添市伊祖の浦城っ子児童センター