全20集落でエイサー披露 国頭村青年団協 4年ぶり熱烈歓迎受け


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 【国頭】国頭村青年団協議会(西岡篤史会長)の青年エイサーの道ジュネーが旧盆の8月28日から3日間開催された。3日間で約98キロを移動しながら村内の全20集落を巡回し、各集落で約20分間のエイサーを披露した。同協議会は本番に向けて5月から8月まで、毎月数回程度、ゆいゆい国頭で練習した。
 新型コロナウィルスの影響により中止が続いていたが、4年ぶりに復活し、各集落で熱烈な歓迎を受けた。初日は6、中日は8、最終日は6の集落を回り、約20人が参加した。青年会員が減少する中、こども園児1人、小学生3人、中学生2人、高校生4人がメンバーに加わった。元気な演舞に各集落で声をかけられていた。3日間の地謡は枝川和矢さん(奥間区)が務めた。
 各集落では激励しようと多くの人が出迎え、勇壮な踊りと太鼓の響きを堪能した。最後は観客と一体とになり、指笛なども鳴る中、カチャーシーで締めくくった。集落によっては「7月モーイ」の会場での演舞となり、集落行事と併せてにぎわいを見せた。カチャーシーの最中に、大太鼓を担当した副会長の石原ゆきのさんが見物に来た小学生の肩に大太鼓を掛けさせる一幕もあり、さらに盛り上がった。体験した小学生は「重たくて大変だったけど、楽しくたたけた」と笑顔で話した。
 西岡会長と石原副会長は「コロナ禍により中止が続いたが、やっと皆さんに会えました。子どもたちも含めて精いっぱい踊らせてもらいました。足を運んでいただきありがとうございました」と演舞終了後にあいさつした。 (新城高仁通信員)

エイサーで地域の人々と交流する青年団 =8月28日、宇良区公民館前広場