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拝所巡り古式エイサー 南城市佐敷・手登根


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【南城】ウークイ(旧盆最終日)翌日の8月31日、南城市佐敷の手登根区でエイサーが披露された=写真。昔ながらの形を継承している「古式エイサー」として有名で、コロナ禍で4年ぶりの実施。地域住民ら30人ほどが拝所を巡り、エイサーを舞った。
 見栄えのする衣装や大きな動きはないものの、しっとりとした音楽に落ち着いた踊りが特徴。地域の子どもたちも普段着で輪に加わっていた。エイサー保存会会長の屋比久健次さん(65)は「例年は普段着で行うが、久しぶりなので絣を着た。45年ぐらい踊ってきた。質素なエイサーだが、踊っていると先祖供養の気持ちが高まる」と話した。嘉数勝實区長(64)は「どれくらい人が集まるか心配していたが、40~50代、子どもたちも加わった。しっかり継承していきたい」と話した。2回目の参加という呉屋幸博さん(50)は「先輩たちがつないできた思い、手登根の伝統を感じた」と感慨深そうに語った。 (岩崎みどり)