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伊江島の海 サバニで航海 親子体験 5年ぶり開催


伊江島の海 サバニで航海 親子体験 5年ぶり開催 城山(ぐすくやま)を背にサバニに乗って西崎漁港を目指す児童生徒ら=8月26日、伊江港内の大口(ウプグチ)の浜付近
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊江】海の厳しさや偉大さを肌で感じ、仲間や地域の大人と世代間交流を図ろうと、伊江村川平区(松永好秀区長)は8月26日、沖縄伝統の小舟「サバニ」による親子ハーリーと伊江島沖サバニ航海を体験した。同区では親子ハーリー体験を4年に一度開催している。昨年はコロナの影響で中止となり、5年ぶりの5回目の開催となった。
 村教育委員会では2001年から地域体験学習を推進。夏休み期間中、各区の小中学生を対象にさまざまな体験活動が行われている。伊江港内の大口(うぷぐち)の浜には約70人の児童生徒をはじめ、保護者、漁業関係者が集まり、全員おそろいのTシャツに身を包んだ。
 小学4年生以下の児童と保護者は港内で親子ハーリー競漕を体験した。5年生以上と中学生はサバニで島を一周する航海に挑戦しているが、今回は西崎漁港を折り返しするコースに変更した。1隻のサバニに11人の子と保護者が乗り込み、約10分ごとに並走する漁船で待機する子と交代しながらゴールを目指した。往復約7.5キロを1時間53分かけてゴールし、港内で待つ保護者から大きな拍手が送られた。昼食時は婦人会が用意したカレーやかき氷を食べて疲れを癒やした。
 児童を代表して島袋世海(せいあ)さん(6年)は「みんなで声を出しながら力強く櫂(かい)を漕いだ。島一周はかなわなかったが、中3のときにもう一度チャレンジしたい」と話した。
城山(ぐすくやま)を背にサバニに乗って西崎漁港を目指す児童生徒ら=8月26日、伊江港内の大口(ウプグチ)の浜付近