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仲井真小合唱団、九州で銀 バス運転手・居福さんと再会も


仲井真小合唱団、九州で銀 バス運転手・居福さんと再会も 文通などで交流を続けるバスドライバーの居福寛之さん(中央)と記念撮影をする那覇市立仲井真小学校合唱団の団員ら=8月24日、福岡空港(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【那覇】8月24日に福岡県で開催された第90回NHK全国学校音楽コンクールの九州・沖縄ブロック、小学校の部で那覇市立仲井真小学校(金城和也校長)合唱団が銀賞に輝いた。団員たちは、昨年の九州大会でお世話になったJR九州バス博多支店のドライバーで、交流を続けている居福寛之さん(43)にも、最高の歌声で心に残る歌を届けたいと練習に励んできた。一行は22日、福岡空港で居福さんと感動の再会を果たした。
 昨年9月、大分県で開催された九州合唱コンクールに出場した際、バスのドライバーだった居福さんと出会った。その後、団員たちと居福さんは手紙を通した温かな交流を続けてきた。
 今大会でのドライバーも居福さんが担当した。そのことを全く知らされていなかった団員たちは、空港に出迎えた居福さんと劇的な再会を果たした。団長の新里吏功(りく)さん(6年)は「興奮して心臓がドキドキした」と話し、「居福さんは一生忘れられない存在の人」と語った。
 居福さんは「皆さんを安全に目的地まで運ぶことしかしていないが、少しでも一助になったとしたら運転手冥利(みょうり)に尽きる」と受賞を喜んだ。
 一行は、居福さんとの別れ際に「居福さん大好き」と声高々に思いを伝え、再会を約束した。 (中川廣江通信員)
文通などで交流を続けるバスドライバーの居福寛之さん(中央)と記念撮影をする那覇市立仲井真小学校合唱団の団員ら=8月24日、福岡空港(提供)