石垣市北西部に位置する川平区。鮮やかなエメラルドグリーンの海が広がる景勝地・川平湾に県内外から多くの観光客が訪れる。
地域行事の中心地、川平公民館は川平湾からやや住宅地に入った場所に位置する。1928年に別の場所で川平村(当時)の会館として建設されて以降、移転などをへて、2008年に現在の場所に公民館が完成した。
多くの催しものがある川平区で、最大の行事は群(ユ)星(ブシィ)御嶽で開かれる結願(きつがん)祭だ。農作物の収穫作業を無事に終えたことに感謝し、来年の豊作や住民の健康を願う祭りに、地域住民だけでなく島外から出身者も帰省して集い、地域一体の神事となる。
500年の歴史があるとされる川平の獅子舞や、子ども2人と大男1人が戦う「三人棒」など、川平独特の演舞が披露される。 新型コロナ禍を経て4年ぶりに通常開催される今年の結願祭は、9月21日に開催される。
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〓嶺英康公民館長から一言 結願祭は公民館挙げての一大行事だ。女性や若者も参加し地域みんなで役割分担してつくり上げる。4年ぶりの開催を楽しみにしている。
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川平区のメモ 人口959人、591世帯(2023年8月末現在)。
(照屋大哲)
(金曜掲載)
結願祭での「三人棒」=2004年9月30日、石垣市川平の群星御嶽
結願祭は「移住者も含め地域が一つになってつくり上げる」と語る〓嶺英康公民館長=4日、石垣市川平
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89 川平公民館 (石垣市) 最大行事・結願祭で地域一体
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琉球新報朝刊
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