「浮いて待って」命を守れ 西原東中 教員ら水難事故防止学ぶ


「浮いて待って」命を守れ 西原東中 教員ら水難事故防止学ぶ 着衣の状態で浮く練習をする西原町の教員ら=町小那覇の西原東中
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【西原】西原町教育委員会はこのほど、町小那覇の西原東中で「UITEMATE(ウイテマテ)@沖縄」の仲村翔代表と又吉亮さんを講師に招き、講座「浮いて待て~命を守る着衣水泳~」を開いた。町内で勤務する小中学校の教員ら約40人が座学と実技を通して、水難事故に際して身を守る方法と、それらを教えるコツを学んだ。

 座学で又吉さんは「今からやるのは命の授業。聞き逃したらいざというときに自分の命を守れない」と、真剣な表情で語り始めた。水に入る予定がないときほど水難事故が起きやすいと指摘し「助けが来るまで浮いて待つ」ことがポイントと強調した。「人間の体は必ず浮くが、水面から出る部分は2%。だから助けを呼ぶとき手を上げるとおぼれる」とし、鼻と口を水面に出す大切さを説いた。

 プールで行われた実技では参加者が、ペットボトルを使うなどして浮く練習をした。又吉さんは「119番通報から緊急車両が現場に駆け付けるまでの全国の平均時間は8分。その間浮く必要がある」と解説した。

 西原東中の高江洲優真教諭は「ペットボトルが1本あるだけで浮きやすくなる。授業の中で子どもたちに伝えていきたい」と話した。

 (藤村謙吾)