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名護旭川区に30万円 生まれ育った大城さん


名護旭川区に30万円 生まれ育った大城さん 岸本克章区長(右から2人目)に目録を手渡す大城久勝さん(同3人目)=8月23日、名護市の旭川区事務所
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【名護】名護市旭川区で生まれ育った行政書士の大城久勝さん(79)=北中城村在住、写真右から3人目=が8月23日、同区事務所を訪ね、30万円を寄付した。大城さんは19歳の時に故郷を離れて以降、中南部で過ごすが「寝る時やさみしい時、ふるさとを思い出す。子どもたちの教育に役立ててほしい」と目録を手渡した。
旭川区は山間部にあり、戦後は物不足で「貴重なゆで卵をたくさん持って屋部にキャンプに来ていた」というアメリカ人に憧れたこともある。だが「小さな集落で住民は家族同様だった。ここで人格を形成し、那覇に出たが、ナハンチュに負けていないという気持ちがあった」と大城さんは語る。
ふるさとの少子化と教育を心配する大城さんは、この日同級生と再会し、区事務所を訪れた。目録を受け取った岸本克章区長=同2人目=は「子ども会の活動に役立てて、郷土・旭川のために有効に活用したい」と感謝した。 (増田健太)