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韓国中学生3人と交流 豊見城・伊良波中 2日間、別れ惜しむ


韓国中学生3人と交流 豊見城・伊良波中 2日間、別れ惜しむ 普久原美佐江さん(左端)と、韓国から来た中学生3人(前列中央)、伊良波中の久志充教員(右端)、伊良波中の生徒たち=8月29日、豊見城市立伊良波中学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【豊見城】豊見城市立伊良波中学校が8月28、29日、韓国江原道の麟蹄(インジェ)中学校の生徒3人を受け入れた。3人は同じ授業に参加し、伊良波中の生徒らは3人に寄せ書きを手渡し、別れを惜しんでいた。

 来沖したのは、麟蹄で日本語学院を開いている普久原美佐江さん(63)の生徒で2年生のキム・ソーウーさん(14)と孫叡仁(ソン・イェイン)さん(13)、1年生の全炤垠(チョン・ソウン)さん(13)。25日に来沖し、観光などもして31日に帰国した。

 韓国人の生徒を学校に受け入れるなどの交流は2007年から始まった。那覇市出身の普久原さんが自身の生徒に「現地で実際に日本語を使う喜びを体験してほしい」と、伊良波中教員の久志充さん(49)に相談したことがきっかけだ。普久原さんと久志さんが主導して、これまで約50人が来沖し、久志さんの赴任校などの生徒と交流した。

 3人のホームステイ先は久志さんの家を基本に、27日のみ世話役の伊良波中生徒の家にそれぞれ滞在した。久志さんは「ホームステイや中学校の受け入れなど、文化交流がどんどん広がってほしい」と話す。

 普久原さんは「生徒はアニメやドラマで見た日本に関心を持っている。日本の友達をつくり、帰国後も交流が続いていく」とうれしそうだ。
 日本のアニメが好きで、字幕なしで理解できるようになりたいという金さんは「友達と制服の違いなどささいなことを話すのが楽しかった。別れたばかりだけどまた会いたい」と振り返った。 

(上江洲仁美)