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バルサのU10世界大会で北谷町の少年が躍動 飛び級参加の9歳、1ゴール2アシストで準優勝に貢献


バルサのU10世界大会で北谷町の少年が躍動 飛び級参加の9歳、1ゴール2アシストで準優勝に貢献 「第10回バルサアカデミーワールドカップ」で準優勝に輝いたバルサアカデミー福岡校のU10選抜チーム=スペインバルセロナ
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 【北谷】4月にスペインのバルセロナで開催されたサッカー大会「第10回バルサアカデミーワールドカップ」で、バルサアカデミー福岡校のU10選抜チームが準優勝に輝いた。今大会では、同チームの一員として出場した北谷町在住の安次富大鐘(だいしょう)さん(9)が1ゴール、2アシストの活躍を見せ、大きく貢献した。

 バルサアカデミーはスペインの名門チーム「FCバルセロナ」の公認アカデミーチーム。世界40カ国・地域で展開しており、毎年、バルセロナに集まりアカデミーの世界一を決める大会を開いている。

 大会は7人制。安次富さんを擁する福岡校は、予選リーグでポーランドなど優勝候補が集まるグループを2勝2引き分けの2位で通過した。

 安次富 大鐘さん

 10歳以下のチームに飛び級で参加した安次富さん。対戦相手の体格も大きく、初めて経験するような厳しい環境だったというが「与えられたチャンスでチームにとって最善の動きを意識した」と振り返る。

 決勝トーナメントはハンガリー、イタリアのチームを順調に破り駒を進めた。

 準決勝はバルサアカデミーのスペシャルクラス「PERFECTMENT」との対戦。0対0と拮抗する中、安次富さんは途中出場した。味方選手からパスを受けると同時にドリブルを開始。相手ディフェンダーをかわし、ゴールキーパーとの1対1の状況でシュートを放った。一度は止められたが、こぼれたボールをそのまま押し込み決勝点に。諦めない気持ちが実った。

 決勝戦はバルサアカデミー本校と対戦した。1対5で負けたが、安次富さんは1アシストの活躍を見せた。「海外の選手は大きくて、動きもダイナミックだった。それでも自分たちのサッカーが通用すると信じて戦った。決勝戦は大差で負けたが、通用する部分もあった」と冷静に分析。「悔しさを忘れず、次は負けないために、練習に取り組みたい」とリベンジを誓った。
 (名嘉一心)