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事業収支巡り意見書/三原区民有志、名護市が回答


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 【名護】名護市が2015年度に三原区での活動に助成金を支払った「名護市ちばる地域提案事業」について、名護市三原区有志の会(伊波勝也代表)は20日までに、事業が一部実施されなかったなどとして、三原区から19万8990円の返還を市が受けるべきだとの意見書を提出した。意見書は6月1日付。これに対し市は同月16日付で、事業が完了しているため、返還請求は行わないなどと文書で回答した。
 有志の会の伊波代表は「区は収支に関して、詳細を区民に説明してほしい」と話している。一方、伊波安志区長は取材に対し「以前、市議会、市、警察でも確認を受け、何ら問題がないと結論が出ている。収支は総会で説明しており、区民に求められればその都度説明している」とした。
 市の同事業から「三原区マッコウの里復活プロジェクト」が助成を受けたが、助成金が適切に使われなかったなどと有志の会は主張した。同会は文書の不備を根拠に、16年度にも同様の疑義を呈している。 (増田健太)