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エイサーと大綱曳き熱気 南城・大里大城区 豊年祭を通常開催


エイサーと大綱曳き熱気 南城・大里大城区 豊年祭を通常開催 大綱曳きが行われた大城区の豊年祭。4年ぶりの通常開催で熱気に包まれた=2日夜、南城市大里字大城の大城集落センター前
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 【南城】南城市大里の字大城区の豊年祭が2日夜、公民館(大城集落センター)前の広場であり、大綱曳き、民謡ショー、青年会によるエイサーが行われた。豊年祭は旧盆明け最初の土曜開催が恒例だが、コロナ禍の間は大綱曳きとエイサーを別々に行っていた。通常通りの開催は4年ぶりで、多くの区民らでにぎわった。
 午後7時半ごろ、どらや太鼓、ホラ貝が響く中、掲げられた大綱が現れ、会場の熱気が一気に高まった。東と西の綱がカヌチ棒でつながれると、棒を地面にたたきつけるような激しい引き合いが始まった。熱戦の末に東が勝利した。
 続いて、子どもたちによる綱曳きも行われ、西に軍配が上がった。西側を引いた喜友里智菜さん=大里南小5年=は「負けないように手のひらの皮がむけるぐらい頑張った。勝てて良かった」と喜んだ。
 台風の影響で風が強く、旗頭は時折あおられながらも勇壮に夜空を舞った。歌三線の大城貴幸さんと喜友名可奈子さんによる民謡ショー、最後に青年会によるエイサーが披露された。普天間邦夫区長は「久しぶりの開催で観客も多く盛り上がった。綱曳きやエイサーが好きな人には一年で一番の行事。区でこれだけの行事ができることを誇りに思う」と話した。(岩崎みどり)
大綱曳きが行われた大城区の豊年祭。4年ぶりの通常開催で熱気に包まれた=2日夜、南城市大里字大城の大城集落センター前