【豊見城】沖縄そば発展継承の会(野崎真志会長)は17日、豊見城市の長嶺小学校で出張沖縄そば手打ち教室を開催した。同会は2011年から県内小中学校への出張教室を続けており、この日で受講者数が累計1万人を達成した。
沖縄そばは県民食だが、作り方や歴史がほとんど知られていない。こうした背景から、会は沖縄そばの普及活動として、年間約30の学校や公民館で出張教室を開催し、受講者数は20年初めで9850人に達していた。
コロナ禍で対面教室が開けなくなり、オンライン教室に切り替えたが、受講者数は伸び悩んだ。小中学校から再び依頼が来るようになった今年4月から、対面での教室を再開した。
この日は同小の児童と保護者ら約130人が参加した。小麦粉を使っての麺打ちや、かつお節からだしを取るスープ作りに親子で挑戦し、出来上がったそばに舌鼓を打った。歴史や、地域によって異なる麺の種類なども学んだ。3年の國吉琳さん(9)は「麺棒で麺を伸ばすのが大変だった」と話した。
野崎会長(52)は「出来上がった時の子どもたちの笑顔を見るのが喜びだ。今後は出張教室を継続しながら、県外の小中学校向けのオンライン教室も始めたい」と意気込んだ。
(岩切美穂)
打って伸ばした沖縄そばの麺を切る参加者 =17日、豊見城市の長嶺小体育館
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親子で沖縄そばづくり 豊見城・長嶺小、130人に出張教室
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琉球新報朝刊
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