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渡久地の繁栄願いシニグ 本部 ウシデークに高校生3人も


渡久地の繁栄願いシニグ 本部 ウシデークに高校生3人も 東と西から持ち寄られた芋ミキ、米ミキ、ジューシー、豆腐とニガナのあえ物を殿に供える区民ら=6日、本部町の渡久地神社
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【本部】本部町渡久地区(中曽根義人区長)で旧盆を終えた1~6日(旧暦7月17~22日)の6日間、同区の繁栄と五穀豊穣(ほうじょう)、子孫繁栄を祈る行事シニグが渡久地神社(西のアサギ)を中心に行われた。
 シニグは女性たちの行事で、1日(旧暦17日)のシニグが始まることを告げるカーザライ御願から始まった。神酒づくりもあり東と西の班が担当した。今年は、東は6班、西は5班が頑張った。最終日の6日の午後3時には東西から持ち寄った芋ミキ、米ミキ、ジューシー、豆腐とニガナのあえ物などを神人の指導により殿(お宮)に供えた。
 同日午後7時30分からは、「唐船ドーイ」に合わせ東西からたいまつ(聖火)持ちを先頭に三線、踊り手が集落内を練り歩いた。アサギの前でのウシデーク(シニグ舞)では約30人が二重円になり、小太鼓に合わせてシニグ曲5曲を歌い踊った。
 島洋子さんは「ウシデークに高校生3人が参加した。シニグは大切な行事。後継者育成になった」と話していた。
 渡久地区は9月29、30日、10月1日の3日間同じ場所で豊年祭を開催する。プログラムは組踊り(〓山敵討)、踊り(長者の大主、豊年踊り、高平万才、松竹梅ほか)、棒術(スーマキ、ブリボーほか)、道ジュネ―(旗頭ほか)。
  (上間宏通信員)
東と西から持ち寄られた芋ミキ、米ミキ、ジューシー、豆腐とニガナのあえ物を殿に供える区民ら=6日、本部町の渡久地神社