【宮古島】宮古島市の交通安全のシンボル宮古島まもる君3体が宮古工業高校の生徒の手で生まれ変わろうとしている。同校が実施する「地域に恩返しプロジェクト」の一環で、3年1組の生徒20人がまもる君の塗装を塗り直すなどして修繕している。地域の交通安全に向け、生徒は資格試験で学んだ塗装の技術を遺憾なく発揮している。
同プロジェクトは、同校で学んだ技術などを地域に還元する目的で実施している。自動車機械システム科の機械システムコースと自動車コースの生徒がいる3年1組では、生徒の半数以上が技能検定3級塗装(金属塗装作業)を取得しており、交通安全のために日夜「立ち番」をして塗装などが剝がれたまもる君の修繕に当たる。
4日に同校にまもる君が搬入され、作業が始まった。修繕しているのは伊良部の通り池付近となかやすみ商店前、砂川小前の3体。19日の作業では、生徒が3体の塗装しない部分を新聞紙で覆い、塗り直す場所を丁寧に塗装した。
自動車機械システム科の松元鉄也教諭は「頑張って取得した資格の技術がこのように役に立つんだ、と実感できる機会になっており、子どもたちの力を地域に還元できてうれしい」と語った。
昨年7月ごろに技能検定3級塗装(金属塗装作業)を取得した平良玄汰さん(18)は「小さい頃から慣れ親しんだまもる君を自分で修繕できることはうれしい。地域の交通安全のために頑張って仕上げたい」と意気込んだ。
(友寄開)