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カチャーシーで歓喜に包まれ 名護市久志区 敬老会に100人超参加


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 【名護】名護市久志区(棚原憲栄区長)で17日、2023年度の敬老会が開かれ、100人を超える参加者でにぎわった。舞台演目では比嘉結さん(金武中2年)が力強く気迫にあふれた勇壮な空手演武を披露した。踊りや歌など、多彩な演目で長寿を祝った。
 「玉城流 華豊の会」による華やかな舞踊や「盛芸能」の民謡ショーが会場を盛り上げた。盛芸能の盛和子さんと吉田安敬さんによるラジオ沖縄の人気長寿番組「暁で~びる」にリクエストのはがきを出すなど、久志区に熱心な愛聴者が多いことから、区が要望を受けて民謡ショーが実現した。
 安敬さんの笑い満載のゆんたく、和子さんの舌鋒(ぜっぽう)鋭い当意即妙な返しに加え、会場との掛け合いも絶妙だった。「年寄りは宝」から情けの歌まで民謡を聴かせた後は、小学3年生の吉田涼音さんが「ミンサー小」を歌い、妹の有紀音さんと「丘の一本松」を見事に演じ、会場から拍手が送られた。締めのカチャーシーでは、会場中が歓喜に包まれた。
 参加者で最高齢の比嘉信秀さんは来年にカジマヤーを迎えるが、今もつえを使わずに、トラクターを操作しているという。「最高の敬老会だった。明日から、元気に畑仕事を頑張ります」と話した。 (池辺賢児通信員)
盛和子さんの盛芸能によるステージでカチャーシーを踊る参加者ら=17日、名護市久志区公民館