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高齢者、特殊詐欺の事例学ぶ 宜野座ミニデイ、警察官が講話


高齢者、特殊詐欺の事例学ぶ 宜野座ミニデイ、警察官が講話 詐欺被害防止勉強会に参加したミニデイ「よりあげの会」の皆さんと講話した石川警察署宜野座駐在所の神谷司さん(前列中央)=8月24日、漢那区公民館(提供)
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 【宜野座】宜野座村漢那区(新里朝行区長)のミニデイ「よりあげの会」で8月24日、「地域における高齢者への詐欺被害の防止と交通安全」について石川警察署宜野座駐在所の神谷司さんを迎え、勉強会が行われた。
 詐欺被害と交通安全についてDVDを鑑賞し、「オレオレ詐欺」や近年、増発する悪質な特殊詐欺について神谷さんが講話した。宜野座村内でも訪問や電話による詐欺被害が増加しているという。
 「不用品回収」と称して、自宅内に上がり込み、物色し持ち去る被害も発生。電話帳などの広告欄にも、お金さえ払えば悪徳な業者も掲載が可能なため、業者の選定には、慎重さを要することも話された。
 「よりあげの会」にも詐欺被害に遭遇した会員が多く、「あなたの息子が事故を起こしたので、今すぐお金を送ってほしい」との不審な電話に、当の本人はすぐ側におり、「誰ですか」と尋ねると、すぐに電話を切られたという体験談も。
 また、泥棒の被害も多く自宅からバッグが盗難に遭いキビ倒しの日に畑で中身がないバックが複数発見されたなど互いに多くの被害の実態を語り合った。
 参加した又吉シズ子さんは「すごくためになる講話だった。自分たちよりも年輩だと、すぐにだませてしまう。怖いなと、感じた。普段の生活から自覚して、注意を払っていく」と気持ちを引き締めた。
  (池辺賢児通信員)

詐欺被害防止勉強会に参加したミニデイ「よりあげの会」の皆さんと講話した石川警察署宜野座駐在所の神谷司さん(前列中央)=8月24日、漢那区公民館(提供)