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災害時の支え合い確認 沖永良部、センター設置訓練


災害時の支え合い確認 沖永良部、センター設置訓練 災害ボランティアセンター設置運用研修にのぞむ参加者ら=3日、和泊町防災拠点施設やすらぎ館
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 【沖永良部】和泊町社会福祉協議会は3日、災害ボランティアセンター設置運用研修を町防災拠点施設やすらぎ館で実施し、71人が参加した。台風と地震が同時に発生した状況を想定して、被災者、ボランティアなどの担当に分かれ、ボランティアセンター設置を想定した訓練をした。
 鹿児島県社会福祉協議会ボランティアセンター所長の辻健一さんが災害発生時のボランティアセンターの役割についても講演した。
 和泊町は、1977年の沖永良部台風により、国内観測史上1位の最低気圧を記録した9月9日を「防災の日」としている。町社協の宗武彦会長はあいさつで「社協の職員は事業所の運営維持という課題も抱えているが、災害ボランティアセンターの職員としての役割も担っている。不測の事態に対応できる人材を育成していくことが必要だ」とあいさつした。
 社協職員の池田照泰さんは「今日は訓練だったが、時間がなくニーズを拾えなかった方もおり、実際にあったときは精神的にも余裕があるか分からない。担当者だけが想定しているのではなく、今後は和泊町と知名町が連携してやっていきたい」と意気込んだ。 (ネルソン水嶋通信員)

災害ボランティアセンター設置運用研修にのぞむ参加者ら=3日、和泊町防災拠点施設やすらぎ館