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仕事のやりがい、苦労学ぶ 豊見城 伊良波中、9業種が講話


仕事のやりがい、苦労学ぶ 豊見城 伊良波中、9業種が講話 9業種のプロたちを講師に「職業人講話」を開いた豊見城市立伊良波中学校。「ホテルマン」ではサザンビーチホテル&リゾート沖縄のスタッフがテーブルマナーなども紹介した=11日、豊見城市伊良波の同校
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 【豊見城】働く人の話を聞いて、仕事や将来の生き方について関心を高めようと、豊見城市立伊良波中学校(伊井秀治校長)で11日、1年生298人を対象に「職業人講話」が開かれた。消防士、美容師、ホテルマン、言語聴覚士、漁師など9業種の職業人が講師となり、仕事のやりがいや苦労などを話した。
 職業ごとに教室に分かれ、生徒たちは関心のある2職業に参加した。同校では、卒業後の進路を考えるため、3年間を通して仕事や将来について考える授業を行う。
 11日の講話で、制服メーカーの日進商会営業本部長、名嘉山興秀さん(49)は「ファッションに関心があり、沖縄で服を製造している会社があることを知って興味を持った」と入社の動機を説明。
 「制服を入学式に間に合わせることにプライドを持っている。責任重大で、その時期は夜遅くまで他の部署も手伝って頑張る。入学式に向かう新入生を見ると安堵(あんど)感と達成感がある」と話した。
 言語聴覚士の平良和さん(44)は、病院などに所属せずにフリーで働く。その経緯を説明し「自分の強みや苦手なことを知って、どんな人生を生きたいか、どんな風に働きたいかを考えるといい」と助言した。
 ホテルマンと公務員の講話に参加した、瀬長環奈さん(12)は「お父さんが公務員で、どんな仕事をしているのか知りたくて公務員を選んだ。地域貢献、人とのコミュニケーションなど楽しいこともあると知った。ホテルマンはお客さまが意識しない部分まで気に掛けていると知り、面白いと思った」と話した。 (岩崎みどり)
9業種のプロたちを講師に「職業人講話」を開いた豊見城市立伊良波中学校。「ホテルマン」ではサザンビーチホテル&リゾート沖縄のスタッフがテーブルマナーなども紹介した=11日、豊見城市伊良波の同校