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1メートル超えの巨大ウナギ、小学生2人が格闘→捕獲 「川の主かも」再会誓い水路に返す


1メートル超えの巨大ウナギ、小学生2人が格闘→捕獲 「川の主かも」再会誓い水路に返す 大ウナギを抱え記念撮影する(左から)大口陽馬さんと栁堀圭亮さん=18日、今帰仁村仲宗根
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 【今帰仁】今帰仁小学校6年の栁堀(やなぎほり)圭亮さん(11)と5年の大口陽馬(はるま)さん(10)が18日、体長1メートル23センチ、5.2キロの大ウナギを捕獲した。見守っていた通行人らから大きな拍手が湧き起こった。

 栁堀さんは、自宅近くに大井川と水路があり、毎日、川を観察し大きなウナギの姿を確認していた。これまでに針にエサを仕掛けた糸をたらして食いつかせたことが何度かあったが、糸が切れるなどし、捕まえることができずにいた。そこで同日の午前11時ごろ、友人の大口さんと幅2メートルほどの水路のトンネルを「探検しよう」と声を掛け、頭にはヘッドライトをつけて、網を持って上流へと歩いた。

 しばらく歩くと、大きなウナギの姿を発見。興奮した2人は網と素手で10分ほど格闘を繰り返し、2人の太ももほどある太さの大ウナギを捕獲した。2人が抱きかかえて水路から現れると、のぞき込んでいた通行人らがその大捕物に拍手を送り一緒に喜んだ。

 今帰仁村の自然が大好きな栁堀さんは、その前日には、自宅近くの川で約25センチのクロダイを釣って食べたと笑顔で話す。母親の和代さんは「自宅では海外のカブトムシなどを飼育して好奇心旺盛。最近の子どもでは珍しく自然で遊ぶことが大好き。こんなに大きなウナギを捕まえるとは」と目を細めた。捕獲後は記念撮影し大ウナギは水路へと帰した。

 「食べようとは思わなかったのか?」と聞くと、栁堀さんは「この大ウナギはここに住む川の主だと思う。もっと大きくなったころに再度探検し、また出会えたらと思い帰してあげようと思った」と笑顔を見せた。大ウナギとの再会を誓った栁堀さんは将来、昆虫博士になることを夢見ている。 (新城孝博通信員)

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