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民話「島口」で読み聞かせ 伊江2小 児童ら地域の言葉に親しむ


民話「島口」で読み聞かせ 伊江2小 児童ら地域の言葉に親しむ 島口の読み聞かせに聞き入る児童ら=14日、伊江村立西小学校体育館
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 【伊江】9月18日の「しまくとぅばの日」に合わせ、伊江村の伊江小学校、西小学校では、「島ふとぅば語り部の会」の会員を招き、伊江島の民話の読み聞かせを行った。
 伊江小学校体育館では12日、西小学校図書館司書の名嘉原美寿乃さんが作製したデジタル絵本の伊江島の民話「ちからタンナーパ」の読み聞かせが行われた。語り部の会の新島初枝さん、長嶺照子さんが島の言葉と標準語で読み聞かせた。鮮やかな色彩とポップな挿絵が子どもたちの目を引いた。
 14日は、西小学校体育館で伊江島の民話「名医クヮタ」の読み聞かせを語り部の会の古堅直子さん、友寄恵子さん、島田朝子さんが行った。会員の流ちょうな島口が体育館に流れ、温かな雰囲気に包まれた。
 物語の中に出てくる言葉から「昔話」は「んかしばなし」、「雨が降ってきたよ」は「あみぬぷてぃちゃんどう」、「力持ち」は「てーむち」など、児童みんなで大きな声で読み上げて確認した。
 西小学校図書委員長の金城幸花さんは「知っている言葉や懐かしい言葉もあった。もっと島口を覚えて話せるようになりたい」と話した。
 読み聞かせは、伊江島の言葉に親しむことを狙いとし、朝の読書の時間に行われ、伊江小学校図書館司書の山城夏樹さん、西小学校図書館司書の名嘉原さんが企画進行した。
 (知念光江通信員)
伊江島の民話の読み聞かせを行う島ふとぅば語り部の会の会員ら=12日、伊江小学校体育館
島口の読み聞かせに聞き入る児童ら=14日、伊江村立西小学校体育館