「恋し鏡地」情感込め熱唱　国頭で唄大会　島袋さん最優秀賞

　【国頭】新型コロナウイルスの影響により、昨年まで中止が続いていた国頭村鏡地区実行委員会（金城光彦会長）主催の第１６回恋し鏡地まつり「唄大会」が９日、鏡地地区公民館屋外ステージで４年ぶりに開催された。
　情け歌の名曲「恋し鏡地」を情感豊かに歌い上げた島袋佑さん（２４）＝本部町＝が最優秀賞に輝いた。村内から８組１４人、村外から４組６人が出場した。地元鏡地区からは岩渕そよさんと櫻木奈緒さんが出場し、岩渕さんが審査員特別賞、櫻木さんが優秀賞をそれぞれ受賞した。また、村区長会を代表して森根義徳さん（楚洲）はカラオケで出場、大会を盛り上げた。
　最優秀賞の島袋さんは「普段通う三線教室の先生に教わりながら、初めて挑戦した。この賞を励みに、歌の意味ももっと深く知り伝えていけるよう頑張りたい」と話した。
　優秀賞の櫻木さんは県外出身で昨年１月に鏡地へ移住。「地元の人や大好きな鏡地、国頭への感謝を胸に歌った。これからも、楽しみながら唄三線の道を深めていきたい」と話した。
　唄大会に先立ち、大田多恵子琉舞研究所の「かぎやで風」が披露された。鏡地区出身で西原高校３年の仲原若葉さんは、同じ西原高校ダンス部・アミューズで活動する屋宜望愛さんと２人でヒップホップを披露した。
　審査員で特別出演した沖縄民謡の大御所の饒辺勝子さんは「恋し鏡地」「想いションガネー」などを披露、最後はカチャーシーで盛り上げた。
　まつりの一環で鏡地パークゴルフ場で同日に開催されたパークゴルフ大会には、６５人が参加した。結果は次の通り。（敬称略）
　７５歳以上男子の部（１）大嶺安春（鏡地）（２）玉城儀富（奥間）（３）大嶺安隆（鏡地）▽同女子の部（１）照屋初枝（奥間）（２）金城みや子（辺土名）（３）比嘉朝子（奥間）▽７５歳以下男子の部（１）仲間正弘（鏡地）（２）平良勇（鏡地）（３）崎浜秀公（辺土名）▽同女子の部（１）平良昌子（鏡地）（２）田村千佳子（桃原）（３）上原たみ子（安波）　（新城高仁通信員）
「唄大会」の（左から）審査員特別賞・岩渕そよさん（国頭村）、最優秀賞・島袋佑さん（本部町）、優秀賞・櫻木奈緒さん（国頭村）＝９日、国頭村の鏡地地区公民館屋外ステージ