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平和のバトン、次世代へ 沖縄市民平和の日 大使ら、歌や舞台通し非戦誓う


平和のバトン、次世代へ 沖縄市民平和の日 大使ら、歌や舞台通し非戦誓う 現代から沖縄戦当時にタイムスリップした様子を描く、「TEAM SPOT JUMBLE」のオリジナル舞台「0907」のワンシーン
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【沖縄】「沖縄市民平和の日」の7日、沖縄市のミュージックタウン音市場で記念行事「平和のバトンをつないでいこう!」が開催された。中学生と社会人1人で構成された平和大使18人が手話ソング「時の語りべ」を合唱した。津波信一さん主宰の劇団「TEAM SPOT JUMBLE」のオリジナル舞台では、9月7日がどんな日か考える演劇「0907」が披露された。
 第2部では津波さんと平和大使のトークセッションが行われた。球陽中学校の上地莉穂さんは「舞台を見て、私はいつもの日常が人々の思いや努力で成り立ってるものだと感じて、二度と戦争が起こらないように後世に自分が語り継いでいきたいとあらためて思った」と感想を話した。
 戦争体験者の聞き取りなどを行った平和大使の活動を聞き、津波さんは「生きている方々の証言を聞くということにタイムリミットが来ているが、それでも体験者の話を聞くことが大事だ。それぞれの年代が次の世代につなげていく役目があるということを確認した」と継承のバトンをつなぐ大切さを語った。
  (喜納高宏通信員)
津波信一さん(左端)の司会進行で、トークセッションに臨む平和大使の生徒たち=7日、沖縄市のミュージックタウン音市場
現代から沖縄戦当時にタイムスリップした様子を描く、「TEAM SPOT JUMBLE」のオリジナル舞台「0907」のワンシーン