【渡嘉敷】「踏み出そう 仲間と共に 新しい自分に気づく旅」をテーマに「いきいき自然体験キャンプ」(主催・国立沖縄青少年交流の家、共催・沖縄県適応指導教室)が12日から2泊3日の日程で、渡嘉敷村の青少年交流の家本館などであった。県内の適応指導教室などに通う児童生徒15人、同職員など11人が参加し、青少年交流の家キャンプ場(渡嘉志久ビーチ)、アリガー海岸などで活動した。
自然豊かな渡嘉敷島で、日常では体験機会の少ないさまざまな自然活動などに挑戦することで成功体験と自信につなげ、今後の生活に生かすことが狙い。
参加者はキャンプ場でテントを設営して宿泊したり、触れ合いレクで交流を深めたり、野外炊事でカレーを作ったりした。2日目はカヌーこぎ、シュノーケリングなどの訓練を行った後、慶良間海峡の大海原を全員で大型サバニをこいで約3キロ離れた渡嘉敷島のアリガー海岸まで移動して大自然を満喫した。
標高約200メートルの北山(にしやま)高地から見渡す満天の星空や日の出、周辺の島々など360度眺望の大パノラマを堪能した。
最終日は地元の平和ガイドを講師に招き、渡嘉敷島の沖縄戦の悲劇「集団自決」(強制集団死)など戦争の悲惨さ、命や平和の尊さを学び、その後、隣接する集団自決現場を見学し、同慰霊碑前で黙とうをささげ不戦を誓った。また、クラフト講師の指導で貝殻クラフトを作り、島のお土産にした。
那覇市の中学3年生(15)は「島の海、山、星空などに感動した。島の自然から多くのことを学んだ」と声を弾ませ、南城市の小学5年生は「日頃体験できないことがいっぱいできて、やればできると自信になった」と笑顔を見せた。
事業の全般指導は交流の家職員、同専門講師が務めた。
(米田英明通信員)
大型サバニをこいでアリガー海岸へ移動する参加者=13日、慶良間海峡
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渡嘉敷の自然満喫、歴史学ぶ 適応指導教室児童ら、体験合宿
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琉球新報朝刊
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