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傾聴、笑顔、プラストークを 伊江小 保護者と一緒に人権教育 コミュニケーションの基本学ぶ


傾聴、笑顔、プラストークを 伊江小 保護者と一緒に人権教育 コミュニケーションの基本学ぶ 名護人権擁護委員協議会よる人権教育が伊江小学校6年生とその保護者を対象に行われた=8日、同校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊江】名護人権擁護委員協議会による人権教育が8日、伊江小学校6年生とその保護者を対象に行われた。本部町人権擁護委員の知念達子さん、伊江村人権擁護委員の島田勝雄さん、島袋和代さん、恩納村人権擁護委員の松崎直子さんらが来校し、人権について説明した。題材は「伝えたい大切なこと」で、「言葉が持つ力について親子で考え共有する」が狙いだ。
 最初に伊江村人権委員の島袋さんが、パワーポイントで「人権とは、人間が人間らしく生きていく権利。すべての人が生まれながらにして持っている権利。すべての人間は生まれながらに自由で、平等である」と人権について説明した。
 いじめは人間に保障されている「安心」「自由」「支配されない」の三つの権利を侵している。なくすには、一人一人違いを認める、相手を大切にすることを確認した。
 その後コミュニケーションの基本である傾聴(心と体で聴く)、笑顔(笑顔で黙って聞く)、プラストーク(相づちを打つ、なるほど、すごい、そうだったんだね、いいねえー)などを意識しながら、親子で夏休みに楽しかったことを話し合った。傾聴、笑顔、プラストークの影響か和やかな雰囲気に包まれた。
 絵本「わたしのせいじゃない」を、参加している保護者がリレー形式で読み聞かせた。金子みすずさんの「こだまでしょうか」を保護者と子どもが交互に読んで授業は終了した。
 6年生の友寄輝万さんは「今日の人権教室でけんかやいじめはしていけないこと、思いやりの大切さを知った。今日学んだことを生かし友達や仲間を大切にしたいと思った」と話した。
 授業を進行した島袋さんは「親子一緒に人権について学べたこと、共有の時間が持てたこと、傾聴についても学べたのは良かった。また、保護者の方々による読み聞かせも上手で、子どもたちが食いついてくる様子が伝わってきた。実践して良かったと思った」と感想を述べた。 (知念光江通信員)
名護人権擁護委員協議会よる人権教育が伊江小学校6年生とその保護者を対象に行われた=8日、同校