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90/泡瀬公民館(沖縄市)/村立て120周年、11月に大綱引き


90/泡瀬公民館(沖縄市)/村立て120周年、11月に大綱引き
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 沖縄市泡瀬の一角にあるひときわ大きな建物が泡瀬公民館だ。1993年に建設され、延べ床面積は約2千平方メートル、広大な駐車場に体育館の設備もそろう。泡瀬復興期成会が約3億円を出資したが、泡瀬の各世帯などからも2千万円以上の寄付などが集まった。桑江良尚自治会長は「泡瀬人(あーしんちゅ)の思いが詰まっている」と語る。
 泡瀬は戦前は馬車軌道があり、製塩業で栄えていた。戦後に大部分の土地が米軍に接収されたが、48年や70年に一部返還され、現在も泡瀬通信施設が残る。「戦前のように泡瀬を繁栄させよう」という意味を込め、58年に軍用地収入などが財源基盤の泡瀬復興期成会が結成され、街づくりに貢献してきた。
 公民館は企業の勉強会やクラブチームの体育館利用などのさまざまな予約でスケジュールが埋まっている。11月には泡瀬村立て120周年と泡瀬復興期成会創立75周年を記念して5年ぶりに泡瀬大綱引きも開催される。 
◇    ◇ 桑江良尚自治会長から一言 顔を合わせる付き合いが自治会の魅力だ。区民の自治会加入を促進し、ともに地域で遊ぼうと呼びかけたい。
◇    ◇ 泡瀬区のメモ 人口は9103人、4080世帯(2023年8月末時点)。泡瀬京太郎(ちょんだらー)は県の無形民俗文化財に指定されている。
  (古川峻)(金曜掲載)

桑江良尚泡瀬自治会長(後列右から3人目)と泡瀬老人クラブ「ビジュル会」のメンバー=22日、沖縄市の泡瀬公民館

戦後使われたプレハブ建ての泡瀬公民館