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琉舞しまくとぅば講座/神森中で市古典芸能琉舞協


琉舞しまくとぅば講座/神森中で市古典芸能琉舞協 生徒らとカチャーシーを踊る浦添市古典芸能琉球舞踊協会の久手堅一子会長(左から2人目)と会員=15日、浦添市の神森中学校体育館
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 【浦添】浦添市古典芸能琉球舞踊協会(久手堅一子会長)が15日、浦添市の神森中学校で講座「琉球舞踊を通してしまくとぅばを学ぼう」を開催した。1年生約270人が参加した。
 1部では、沖縄の座開きで踊られる代表的な古典舞踊「かぎやで風」、雑踊「鳩間節」「谷茶前」が披露された。演目ごとに歌詞の意味や衣装、踊りの特徴などの解説をし、生徒の伝統芸能への理解を深めた。趣の異なる2種類の舞踊を生徒は楽しみ、演目ごとに拍手を送った。
 久手堅会長が講師を務めた2部は、うちなーぐちのあいさつ「ハイサイ」「ハイタイ」、自己紹介から始まった。久手堅会長は「文化や芸能には、つらいことを乗り越えさせる力がある」と述べ、自らのアイデンティティーを考え、学ぶ大切さを説いた。「かぎやで風」や「てぃんさぐぬ花」を例に、八・八・八・六音の4句形式の琉歌について解説し、「黄金(くがに)くとぅば」を現代にも通じる心構えと共に教えた。
 最後は、生徒も一緒にカチャーシーを踊り、笑顔の花を咲かせて幕を降ろした。 (藤村謙吾)

生徒らとカチャーシーを踊る浦添市古典芸能琉球舞踊協会の久手堅一子会長(左から2人目)と会員=15日、浦添市の神森中学校体育館